2025年度研究会入ゼミについて
2024年12月13日(金)はオープンゼミを行います。146-A教室で13:00からのゼミを見学可能です。
2025年度研究会の募集要項は決まり次第こちらに掲載予定です。以下は次年度以降の参考として、2024年度の募集要項を示したものです。
2024年度研究会入ゼミ募集要項[A日程]
募集人員
A〜C日程あわせて5名程度(PEARL生・DD生は受け入れていません)
エントリー
エントリーの前に、このページ下部の研究会紹介(研究分野、活動内容、入ゼミ希望者への要望)をよく読んで下さい。
A日程のエントリーは、経済学部ゼミナール委員会のHPで所定の日程に行って下さい。エントリーを確認後、教員からメールを送付します。その内容に従って必要な提出物等を提出して頂きますので、メールは必ず確認して下さい。メールでの連絡先は全て以下のアドレスです(全角で記載していますが、半角に直して下さい)。 メール宛先: ishii.seminar.entry@gmail.com
願書
締切3/10(日) 23:59。メールで提出して下さい(アドレスは上記メール宛先)。様式は、ゼミナール委員会のものを用いて下さい。
成績表
締切3/10(日) 23:59。PDF化したものをBoxにアップロードして下さい。アップするBoxのURLなど具体的にはエントリー後に教員から個別に連絡します。
レポート(2種類)
以下の(1), (2)の2種類のレポートを両方とも作成し、期限内にメールで提出して下さい。
(1)人口学で関心のあるテーマ、研究してみたいテーマについて、A4(1頁40字x30行程度)で4枚以内にまとめて下さい。
(2)エントリー後に教員から送付されるメールに添付されている問題(初等解析・線形代数・統計学・英文読解)に対する回答を作成してください。回答はWord上に記入し、そのWordファイルを添付して送って頂いても結構ですし、紙にプリントアウトして回答を手書きにより記入し、これをスキャナ等でPDFファイル等に変換したものを添付して送って頂いても結構です。ただし、その場合には、回答が明瞭に読み取れるようにして下さい。
締切3/10(日) 23:59。メールで提出して下さい(アドレスは上記メール宛先)。
なお、レポート(2)の内容例としてはこちらを参考にして下さい。
面接
3/14(木)にzoomにて実施します。時間とzoomのアドレスは個別にメールにて連絡します。
選考基準
レポート、面接と成績から総合的に判断します。
研究会紹介
研究分野
近年、少子高齢化、人口減少、地方消滅、人生百年時代等の言葉をよく耳にしますが、これらは全て人口問題です。人口問題は、人口減少や高齢化が、働き手不足や外国人材受入れ議論の惹起、社会保障給付・負担増をもたらす等、多様な社会問題に直結しています。
ところが、人口問題を論じようとしつつも、今一つ明快さを欠く議論をしばしば目にします。それは、その議論が人口学に基づいていないことがその一因です。人口学とは人口を研究する科学ですが、人口変数や変数間の相互依存関係の数学的・統計学的分析を中心とする「形式人口学(方法論)」という領域をコアとしつつ、経済学・社会学等様々な背景から、人口変数と外部との関係分析を中心とする「実体人口学(人口理論)」という領域を併せ持つ学際的な科学であり、人口問題の議論には人口学に基づくアプローチが欠かせません。
また、人口学はデータの質や指標の量的評価を重視するのも特徴です。指導教員は公的年金財政検証や将来人口推計等、政策立案の現場での数量的議論や科学的エビデンス提供に直接携わった経験があり、本研究会ではこのような真の実学としての人口学も学べるようにしています。
研究会では、人口学の文献輪読等に加え、統計分析等に関し、現在世界的に使われ汎用性の高いRの利用法を学習し、様々なデータの集計・解析に関する実用的なスキルを習得して頂きます。さらに学生諸君の関心に応じて、より専門的な文献や高度な分析手法に進むとともに、研究成果を三田論・卒業論文としてまとめていきます。指導教員の専門分野は死亡分析・数理人口学等ですが、人口学的な研究法に基づくものであれば、出生・移動・家族・世帯等これ以外の人口に関するテーマを選ぶことも可能です。
活動内容
ゼミ活動は2022年度から金曜日3・4限が本ゼミで、サブゼミは行っていません。ただし、個別の研究関心に対応し、ゼミ生が自発的に人口論の特定のテーマに関する文献購読等を集中的に行う「テーマ特論ゼミ」をad hocに行うことがあります。必修の授業は人口論a/bです。また、三田論や卒業論文の執筆にあたっては、本ゼミの活動日に関わらず、個別に面談や指導を行うことがありますので、本ゼミ以外にも多くの時間をゼミに割くことが必要となります。
通常のゼミ以外の活動として、夏(9月)にオンラインで研究報告会、秋から冬にかけては他大学のゼミと共同で開催するインゼミへの参加、3月にはゼミ活動の総まとめとして卒論報告会をオンラインで行っています。インゼミについては、2023年度は、埼玉大学の大津先生のゼミとのインゼミと、法政大学の酒井正先生・菅原琢磨先生、成城大学の河口洋行先生、名古屋市立大学の和久津尚彦先生のゼミとのインゼミに参加し、全員が研究報告を行っています。
入ゼミ希望者への要望
人口学では方法論がそのコアとなることから基礎的な数学・統計学の知識があること、Rによる実習を行うためPCを有しその扱いにある程度慣れていること、英文文献を読む必要があることから一定の英語力があることが望ましいです。また、研究内容の効果的な報告、学生同士の積極的な議論・交流も重視しますので、プレゼンテーション能力や自主的な研究会運営に関心のある積極的な方を歓迎します。
しかしながら、最も重要なのは、人口学に対する関心の強さ、研究に地道に熱心に取り組む姿勢、そして積極性です。人口学を学ぶには、細かいデータの丁寧な取扱い、生命表など人口学特有の方法論の習得、実体人口学分析に必要な幅広い分野の論文の読解など、忍耐強く努力を続けることが不可欠となります。本研究会では、このような人口学という質実剛健とした研究分野に関心を持ち、研究会の歴史を一緒に切り拓いていく熱意を持った皆さんが集まって下さることを期待しています。
FAQ
Q: 人口学とは何かがよくわかりませんが、ゼミで研究できるでしょうか?
A: 人口学自体については、三田の人口論a/bやゼミの輪読等で勉強しますので、事前知識は必要ありません。ただし、人口学は人口を研究対象とする科学なので、研究を行う上では、人口の規模や構造、人口を動かす出生・死亡・移動といった要因など、人口変数や変数間の相互依存関係の数学的・統計学的分析に関心を持てることが望ましいです。また、Rを用いた実習・分析を行うため、ノートPCを有しており、取扱いにある程度慣れていることも望ましいです。
Q: この研究会ではどこまでを研究対象とすることができるのでしょうか?
A: 具体例は卒業論文や三田論を参照して頂くとわかりますが、人口を対象にした研究、特に指導教員の専門分野である死亡分析や将来人口推計に関連した研究を多く行っています。人口学的な研究法に基づくものであれば、出生・移動・世帯等これ以外の人口に関するテーマを選ぶことも可能ですが、例えば将来人口推計と関連づけるなど人口学からあまり離れないことが好ましいです。また、一般に、あなたが研究したいテーマが「人口減少による〇〇への影響」「少子・高齢化が〇〇に与えるインパクト」などの場合、あなたの関心は、人口よりも「〇〇」にあることが多いので、本ゼミではなく、「〇〇」自体を研究対象とするゼミを選ぶ方がよいかもしれません。
研究会紹介動画
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